メールカウンセリング関連コラム

メールカウンセリングはなぜ起こったか

メールカウンセリングの分析機関

日本ではメールカウンセリング総合分析室という組織で分析ができます。現在では登録さえれすればカウンセラーや研究機関が自分で分析できるようになってきました。このことはリスク情報の共有という観点から見て重要な進展だと思います。そして、もう一つメールカウンセリング詳細分析についてですが、これは、メール分析とも呼ばれるものでありまして、カウンセリングの事例分析やカウンセリングの進展状況、カウンセリング参加者の行動や心理面を分析するというものですが、インターネットではイギリスのクライアント事務所、ドイツのカウンセリングセンターなどの調査チームが有名です。日本ではインターネットによるメールカウンセリング調査委員会の調査がありますが、メールカウンセリングの分野では遅れています。

日本では必ずしもメールカウンセリング詳細分析が頻繁に行われるわけではありませんが、茨城県つくば市でメールカウンセリング研究グループが活動しています。おそらく日本で最も歴史のあるのがメールカウンセリング研究グループでは1970年以来、メールカウンセリング調査を展開して、ほとんどのメールカウンセリングについて分析を行っています。そのチームのメンバーというのは、その時期ごとに違うんですけれども、だいたいはカウンセリング研究であるとか、心理学者など、多くの場合カウンセリング関係者が参加しています。教育とメールカウンセリングの場合は教育機関でのカウンセリングは進んでいます。メールカウンセリングが開始されますと、必ず現場に行って膨大な資料を作成して効果の検証を提案しています。これらは一般に公開されていまして基本的には誰でも読むことができます。

カウンセリングの誤った考え

人間関係論もカウンセリングで扱ったことがあるんですが、私は20年以上前にカウンセリングに半年ほど研究していたことがありまして、その時にはメールカウンセリングの調査でカウンセラーたちと交流がありまして、2度ほど調査チームの会合に参加したことがあります。お互いそのチームを今までの経緯もあり、いろんな知識を持ち寄って次々に議論を進めていくということです。メールカウンセリングの問題で責任を追及するのではなく、メールカウンセリングで問題がなぜ起こったか原因を追求する、うそういう姿勢に感銘を受けました。

人間関係に起因する心理的な悩みですが、その原因はいったいどこにあるのか。心理的な悩みはカウンセリングでなくせるか。ということが考えられるようになってきました。その中で、心理的な悩みというものが親の子育てに原因があるのではないかというような考え方が出てきました。現代ではこの考えは誤っていることが知られているのですが、歴史に学んで警告の意味を込めて、二つの誤った考えを紹介していきたいと思います。一つ目はアメリカのシカゴを拠点にしていたカウンセラー、ベッテルハイムが提示した「冷蔵庫マザー」という考え方です。彼は心理的な悩みのある子どもを持った母親の無関心の原因が愛着関係の弱さにあると考えました。母親を「冷蔵庫マザー」という言葉で呼びました。また心理学研究に長年携わったバーンは、心理的な悩みの原因を母親との初期の愛着がなくなることによる一種の情緒的トラウマであると論じたのです。冒頭で述べましたように、心理的な悩みは脳を基盤とする遺伝的な原因で生じるものであり、子育てや愛着に原因を求める考えは誤っているということが分かっているのですが、現在においてもしばしばこうした主張を唱える人がいます。でから、カウンセリングの歴史に学ぶという意味で誤った考えに陥らないよう改めてここで確認しておきたいと思います。

こうして様々な模索を行うなか、心理的な悩みとはいったいどのような特徴があるのかという点について80年代に入りカウンセリングの研究の中で最も重要な概念が提示されます。