メールカウンセリング関連コラム

メールカウンセリングは自分を見つめ直す機会

メールカウンセリングという言葉を初めて耳にする方もいますね。昨今注目されているカウンセリング方法の1つであり、簡単にいうとメールでカウンセラーに相談し、返信をもらうという方法のことです。このメールカウンセリングのメリットはたくさんあります。今回はそのいくつかをご紹介します。

まずはメールできる環境があれば、24時間いつでも相談できるという点です。診療所やクリニックでは仕事帰りですと終わっているところも多いですので、仕事がある人はわざわざ休んで行かなければいけません。返信が来るのに少し時間はかかりますが休む必要もないですし、自分のペースに合わせて相談ができるのです。それから、言葉ではなく文字として自分の気持ちを書くことで、客観的に自分を見つめ直す機会にもなりますし、自分の気持ちを整理することもできます。また話すのが苦手な人や対面でのカウンセリングに抵抗がある人でも安心して相談できます。

そして、気分が沈んでいる時というのは誰にも会いたくないといった気持ちになることもあるでしょう。そんな時でも沈んだ気持ちを抱えたまま診療所に行く必要もありません。外に出なくてもいいというだけで精神的にも少しは落ち着けます。インターネットで検索するとメールカウンセリングを行っているところはたくさんありますから、困った時は上手に利用すると良いでしょう。


これは臨床家平山安子さんの作品です。噴火する富士山を描いたメールです。富士山の地下にあるマグマのエネルギーまでも感じるようなさく思います。それは同時に片山安子さんご自身の心の中のエネルギッシュな情熱を表現したものにも思われます。こちらはクライアントの叫びというメールです。当時、クライアントは神経が苛立つ誰かに付きまとわれたり迫害されるそういう恐怖に怯えていて感情の起伏も激しくなり、急に体が震え出したり動かなくなったりという症状に悩まされて、幻聴にも悩み始めていました。自分の精神の変調への不安と恐怖の叫びがこのメールカウンセリングから聞こえてきて胸を打ちます。クライアントの心的現実を見事にメールの中に表現していると言えるのではないでしょうか。

次にお見せするのは第2回で述べます。メールカウンセリングの現場にある統合失調症者と思われる方の描かれたメールです。幻聴が聞こえてきてとてもやかましく、この方を悩ましている、そういう様子が想像できると思います。次は自らの兵役体験のインターネットをメールにされた浜山広明さんのメールを見ていきたいと思います。浜山広明さんの少年知り合いかという作品です。このメールカウンセリングは、クライアントとしての経験がどのようなものであったのか雄弁に語っていると思います。一人ひとりの個性だとか、人格などといったものが顧みられることなどない、そういうものであったであろうことなど一目見ただけで百の言葉より雄弁に語っていると思います。