メールカウンセリングの主観的な見立て

メールカウンセリングにおける「出会い」と「見立て」についてお話しします。メールカウンセリング基本的なバックグラウンドは精神分析です。100年余り前にフロイトによって生み出された精神分析を基盤としてメールカウンセリングを行います。今回のテーマの一つ「見立て」について精神分析的な観点から、そしてこのテーマをめぐって実際のカウンセリングに基づいて考察していきたいと思っております。

メールカウンセリングにも様々な学派があります。精神分析的なカウンセリングにおいても重視する点が他の手法と少しずつ異なります。どの学派も共通にクライアントの心の中を探索し症状、訴えの意味を理解していきますが、言葉を用いた解釈的、知的洞察を重んずるよりも私はクライアントとカウンセラーの関係性の中で生じてくる相互の心の揺れ動きを再三に見てきました。そこでは情緒的なふれあい、情緒的なズレなどを重視し、言葉による介入というものに加えて言葉ではすくい取ることのできない、言葉にし難いもの、解釈以外の何かについて考えることを大事にする立場です。 メールカウンセリングでは非言語コミュニケーションを重視する学派を主観性学派と言います。

クライアントとカウンセラー相互の影響に注目する主観性というのは英語でインターサブジェクティブと言いますが、クライアントカウンセラーの相互で影響し合う体験を重んじる学派です。どんな関係性がそこで起こっているのか繊細に注目し言葉以外の様々なものに注目していく学派です。クライアントに影響を与えているカウンセラーの言葉による介入だけではなくて言葉以外の、あるいは言葉以前の態度、姿勢、物腰、目つき、自然の振る舞い、話し方、声のトーン、抑揚の強弱、話している時の間(ま)などが相互にどんな刺激を与え影響を及ぼしあうか、そうしたことを繊細に目を向けていきます。

カウンセリングの主観的なアプローチ

カウンセラーの考えや価値観、気持ちなどは言葉以前の要素は知らず知らずのうちにクライアントに対して表出されています。カウンセラー自身は意識では自分の価値観や考えは表には出していないと思っていることも、人間ですから無意識のうちに表していることに気づこう、という視点を大切にしています。そしはクライアントの繊細な部分にも目を向けるというアプローチが感主観的なアプローチとなります。ですから、私が今日お話しする出会いと見立てについて、精神分析の客観性、言語性を基盤にしながら主観的な観点を重んじます。

メールカウンセリングの基本を学んでも様々な学科に分かれていたように、カウンセラー独自の生い立ちや考え方、価値観やクライエントへの向き合い方がカウンセリングにどうフィットしているか、カウンセラーは自分のあり方を選択していきます。ですから、基盤は精神分析ですが、そこからカウンセラーが自分なりにフィットしていると思えるアプローチを身につけます。なお今回のテーマのメール資料にあるクライアントとの出会い見立て、そしてメールカウンセリングを行う上で基本的なことをおさらいして、実際の臨床事例から学んでください。

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